2025年10月29日

全館空調の寿命は何年?故障サインや長持ちさせるためのメンテナンス方法を解説

  • コラム
全館空調の寿命は何年?故障サインや長持ちさせるためのメンテナンス方法を解説

全館空調は、家全体の温度を均一に保つためのシステムです。一般的な全館空調の寿命は10〜13年程度とされており、長く使い続けるためには定期的な点検・メンテナンスが重要になります。

本記事では、全館空調の寿命や故障サイン、長く快適に使うためのポイントをわかりやすく解説します。

導入前に知っておきたい全館空調の特徴

全館空調は、家全体を一つの空調設備で管理するシステムです。部屋ごとにエアコンを設置するのではなく、1台の空調機器から家中に冷暖気を送り、温度を均一に保ちます。

廊下や洗面所などを含めたすべての空間を快適な温度にできることにより、ヒートショックなどのリスクを抑えることが可能です。ただし、全館空調は後付けによる導入が難しいとされており、新築での導入が推奨されています。

全館空調のメリット、デメリットは以下の通りです。

全館空調のメリット全館空調のデメリット
  • 家中の温度を一定に保てる
  • インテリアの邪魔にならない
  • ランニングコストを抑えられる可能性がある
  • 導入費用が高額になりやすい
  • 部屋ごとに温度差をつけられない
  • 乾燥しやすい
  • 故障すると全室の冷暖房機能が使えなくなる
  • リフォームでは導入が難しい

全館空調を導入して後悔しないためには、まず全館空調の導入が本当に必要かどうかを考えましょう。

関連記事:全館空調のメリット・デメリットとは?費用相場や導入ポイントについて解説

全館空調の寿命は何年?

全館空調の寿命は何年?

全館空調の寿命は使用状況や設置環境によって前後しますが、一般的に10〜13年ほどといわれています。

また、万が一全館空調が故障した場合、修理に必要な部品の保有期間はメーカーや機種によって異なります。生産終了後6~10年程度は修理部品を確保しているケースが多いものの、それ以降は在庫がなくなっていくため、修理が難しくなるでしょう。

全館空調を長く安心して使用するためには、定期的なメンテナンスはもちろん、部品の供給状況をあわせて確認しておくことが大切です。

全館空調が故障しているサイン

全館空調が故障しているサインを見逃してしまうと、最悪の場合、突然家の空調がすべて稼働しなくなる可能性があります。以下で紹介する全館空調が故障しているサインを把握し、完全に故障してしまう前に専門家へ点検やメンテナンスを依頼しましょう。

風が出ているのに冷えない、暖まらない

風は正常に出ているにもかかわらず、部屋が思うように冷えない、または暖まらない場合は注意が必要です。原因としては、フィルターの詰まりや機械部品の劣化などが考えられます。

冷えない、暖まらない状態を放置すると、空調全体の効率が低下し、電気代が増える原因にもなります。特に夏場や冬場に冷暖房が効かない状況が続くと、生活への影響が大きくなるので、早めに専門業者による点検、メンテナンスを受けましょう。

室外機から異音がする

室外機は、モーターの不具合、内部部品の故障などが原因で異音が出ることがあります。異音が出ている状態で無理に運転を続けると、故障の範囲が広がり、修理費用が高額になる可能性があります。

室外機からいつもと違う異音が聞こえるのは、故障のサインです。異常を感じたら専門業者に相談してみることをおすすめします。

運転が頻繁に止まる

全館空調は基本的に24時間稼働することが前提のシステムですが、異常を検知した場合に運転が止まる場合があります。

ただし、春や秋などの過ごしやすい気温の時期は、設定温度に応じて専用エアコンが冷暖房の必要性を判断し、必要がなければ停止するケースがあります。そのため、全館空調の運転が突然止まった際には、まずエラー表示が出ていないかを確認しましょう。

運転が頻繁に止まる状態を放置すると、室内温度が安定せず快適性が損なわれるだけでなく、消費電力が増加し電気代の負担が大きくなるおそれがあります。小さな異常であっても長期間放置すると他の部分にも影響が及び、修理に時間と費用がかかることがありますので、早めに点検、メンテナンスを依頼しましょう。

全館空調の修繕に必要な費用

全館空調の修繕に必要な費用

全館空調の修繕費用は、症状や劣化の程度によって大きく変わります。一般的に、大規模な修繕が必要な場合は、40〜50万円程度の費用がかかることがあります。

ただし、実際にはすべての部品を一度に交換することは少なく、パーツの劣化状況に応じて必要な箇所のみを交換するケースがほとんどです。

メーカーの保証期間内であれば、対象となる部品の修理や交換を無償で対応してもらえることがあります。保証の有無や内容は機種やメーカーによって異なるので、全館空調を導入する際に確認しておきましょう。

また、他の住宅設備と同様に、全館空調の耐用年数を過ぎると部分的な修繕だけでは対応できず、大規模な修繕が必要になる場合があります。日頃の点検やメンテナンスである程度の寿命を延ばすことは可能ですが、最終的には大規模な修繕が避けられないことを念頭に置いておきましょう。

全館空調の寿命を延ばすためにできること

全館空調は、家全体の温度を均一に保つ便利な設備ですが、長く快適に使うためには日々のちょっとした工夫や定期的なメンテナンスが大切です。ここでは、全館空調の寿命を延ばすために意識したいポイントを紹介します。

定期的にフィルターの掃除を行う

全館空調では、空気中のほこりや汚れを防ぐためのフィルターが設置されています。フィルターが目詰まりすると、空気の流れが悪くなって冷暖房効率が低下し、機器への負荷が増えて故障の原因となります。

そのため、月に一度はフィルター掃除を行うことが大切です。掃除の際は掃除機でほこりを吸い取るだけでも効果はありますが、汚れがひどい場合は水洗いを行いしっかりと乾かしましょう。定期的に掃除をすることで、全館空調の性能を維持しつつ、寿命を延ばすことができます。

適切な温度設定を心がける

全館空調の寿命を延ばすためには、無理な温度設定を避けることが大切です。極端に冷やしたり暖めたりすると、空調設備に大きな負荷がかかり、消耗が早まる原因となります。

また、全館空調の運転を頻繁にオン・オフしてしまうと、その度に多くのエネルギーを使用し、電気代が高くなる可能性があります。全館空調は長期間家を空けるとき以外、運転を止めないようにしましょう。

日常的に適切な温度管理を意識することが、全館空調の寿命を延ばすことにつながります。

専門業者にメンテナンスを依頼する

日常のフィルター掃除や温度管理だけでなく、専門家による定期的な点検やメンテナンスを受けることも、全館空調の寿命を延ばすためのポイントです。

専門家による点検では、ダクトや空調機器内部の状態など、一般の人では確認しにくい箇所までチェックしてもらえます。必要に応じて部品の交換や清掃を行うことにより、大きな故障の予防につながるでしょう。

関連記事:全館空調で後悔する理由とは?導入後に後悔しないためのポイントを徹底解説

旭ホームズの全館空調メンテナンス

全館空調を長く快適に使い続けるためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが欠かせません。旭ホームズでは、自社で全館空調の点検・メンテナンスを実施しており、異常や不具合を早期に発見して対応する体制を整えています。

万が一、空調機器そのものに故障が見つかった場合は、機器を製造しているメーカーへ早急にメンテナンスを手配いたします。

また、旭ホームズでは年2回、夏と冬に「メンテナンスキャンペーン」という自社メンテナンスの強化期間を設けており、OB施主さまのご自宅を職人が直接点検しています。

キャンペーン中は、その場で対応できる軽微なメンテナンスは無料で行い、後日対応が必要なメンテナンスに関しては、お見積もりを提出してからの対応を実施。経験豊富な職人が点検することで最適な修繕方法を提案でき、結果的に費用を抑えられるケースは多くあります。

全館空調をはじめ、快適な住まいを長く保つための定期的なアフターフォローを希望される方は、旭ホームズでの家づくりをご検討ください。当社の職人が住まいの状態を丁寧に点検し、安心して暮らし続けられるようサポートいたします。

旭ホームズのメンテナンスについて詳しくはこちら>

広島で全館空調システムを導入するなら旭ホームズへ

広島で全館空調システムを導入するなら旭ホームズへ

木の家が持つ素材や素地を生かし、その土地の持つ要素を生かして設計し、末永く素晴らしい暮らしができる家づくり。それが旭ホームズのこだわりです。

広島近郊で、高断熱・高気密な注文住宅をお考えの方や、性能向上リノベーションを検討されている方は、ぜひ一度、旭ホームズのモデルハウスへお立ち寄りください。

所在地〒731-5101広島県広島市佐伯区五月が丘2丁目8
定休日日・祝・水
※事前のご予約があればご見学はいつでも可能です。
※お休みの3日前までのご予約をお願いいたします。

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