2026年10月21日

「建て替え」か「性能向上リノベ」か。建築費が高い今、どう考える?

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建て替えか、リノベーションか。迷ったら、まず「家の今」を知ることから

素の家リノベ『府中の家』のリビング

先日のブログで、性能向上リノベーションのお問合せが増えてきたことをお伝えしました。
その後も「築年数が古い実家をどうしようか迷っている」「建て替えるか、リフォームで済ませるか決められない」というご相談をいただいています。

『ご両親が住まわれていた築30年の木造住宅を解体して建て替えをする提案をハウスメーカーさんから頂いているが、コストも大きく、まだ家は使えると思っているの悩んでいます。』という様なご相談をよく頂きます。

どちらが正解というものはなく、建物の状態やご家族の暮らし方、ご予算によって答えは変わります。今回は、迷ったときに考えておきたいポイントを整理してみました。

① 建築費は高い状態が続いています

素の家リノベ『紡ぐ家』のリビング

建築資材や人件費の上昇で、家を建てる費用は高い状態が続いています。
一般財団法人 建設物価調査会が公表している「建築費指数」では、東京の木造住宅の工事原価は、2015年の平均を100とすると、2026年9月分で153.4となっています。地域によって差はありますが、10年ほど前と比べて建築費が大きく上がっていることが分かります。

こうした中で、「新築に建て替えるよりも、今ある家を活かしながら性能を上げたい」と考える方が増えています。
とはいえ、リノベーションが必ず安くなるわけではありません。建物の状態によっては、建て替えたほうが結果的に安心で、長い目で見て負担が少ないこともあります。

② 建て替えと性能向上リノベ、それぞれの向き・不向き

素の家リノベ『紡ぐ家』のリノベーション前後の間取り

一般的な考え方を表にまとめました。実際には建物ごとに条件が異なりますので、目安としてご覧下さい。

建て替え性能向上リノベーション
向いている方・建物・間取りを大きく変えたい
・基礎や構造の傷みが大きい
・平屋にしたいなど、建物の大きさや形を変えたい
・構造(柱・梁・基礎)がしっかりしている
・愛着のある家や、思い出のある部分を残したい
・費用を抑えながら性能を上げたい
性能断熱・気密・耐震を、最初から計画どおりにつくれる既存の構造を活かしながら、断熱・気密・耐震を高める(どこまで上げられるかは建物の状態しだい)
費用解体費・建築費がかかる工事の範囲によって大きく変わる。構造まで手を入れると、新築に近い費用になることもある
住まいの条件今の法律に合わせて建てるため、敷地によっては同じ大きさの家が建てられない場合がある今ある建物を活かすため、敷地の条件によっては建て替えより有利な場合がある
工事中仮住まいが必要工事の範囲によっては仮住まいが必要
費用の目安(旭ホームズの場合)4,500万円~5,000万円(2026年10月現在)2,500万円~3,500万円(2026年10月現在)

特に「住まいの条件」は見落としがちなポイントです。古い家が建っている敷地では、前面の道路の幅などの関係で、建て替えると建物を小さくしなければならないケースもあります。建て替えを考える前に、敷地の条件も一緒に確認しておくと安心です。

③ 「性能向上リノベ」は構造・断熱・気密まで手を入れること

素の家リノベ『府中の家』の玄関と階段

性能向上リノベーションは、キッチンや浴室を新しくしたり、内装をきれいにしたりするリフォームとは少し違います。
壁や床を開けて、ふだんは見えない「建物の中身」まで手を入れるのが特徴です。

  • 構造:基礎や柱、梁の状態を調べ、必要に応じて耐力壁を増やしたり金物で補強したりして、地震に強くします。
  • 断熱:壁・床・天井に断熱材を入れ、窓を断熱性の高いものにして、夏涼しく冬暖かい家にします。
  • 気密:家のすき間をふさぎます。すき間が多いと、せっかく入れた断熱材の効果が十分に発揮されず、冷たいすき間風も入ってきます。

旭ホームズでは、断熱材を入れるだけでなく、工事する部分は、すき間まで丁寧にふさぐことで、新築に近い暖かさを目指せます。

これまでのリノベーション事例は、こちらからご覧いただけます。
→ リノベーション実例

④ 2025年4月から、大規模なリフォームにも「確認申請」が必要に

素の家リノベ『紡ぐ家』のリビング

もうひとつ知っておきたいのが、法律の改正です。
2025年4月の建築基準法の改正で、2階建ての木造住宅など(平屋でも延べ面積が200㎡を超えるものを含みます)で大規模なリフォームを行う場合、工事の前に「建築確認」の手続きが必要になりました。

ここでいう「大規模なリフォーム」とは、壁・柱・床・梁・屋根・階段のうち、いずれかについて半分を超える範囲を直すような工事のことです。
たとえば屋根を全面的にやり替えたり、階段を架け替えたりする工事は対象になります。一方で、キッチン・トイレ・浴室などの水回りだけのリフォームや、手すりの取り付けなどは、これまでどおり手続きは必要ありません。

性能向上リノベーションでは、床や壁を大きく開けて工事を行うことが多いため、この手続きが必要になる場合があります。
手続きには図面の作成や審査の期間がかかるため、以前より計画に時間の余裕を持っておくことが大切です。建てた当時の図面や書類がお手元にあれば、ご相談の際にお持ちいただくと、建物の状態を把握する手がかりになります。

※どの工事が対象になるかは、工事の内容によって判断が変わります。詳しくはお気軽にお尋ね下さい。

まとめ

素の家リノベ『府中の家』のダイニング

建て替えか性能向上リノベーションかは、費用だけでなく、建物の状態、敷地の条件、残したいもの、これからの暮らし方を合わせて考えることが大切です。
迷ったときは、まず今の家の状態を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

旭ホームズでは、新築とリノベーションの両方を手がけているからこそ、どちらか一方に偏らずにご提案ができます。

「建て替えたほうがいいのか、直して住めるのか分からない」「実家をどうするか家族で話し合っている」という方は、お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ:お問い合わせフォーム
お電話:082-941-1211(受付 8:30~17:30、水・日・祝定休)

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