数値で確かめることが安心につながります

先日、お家の気密測定を行いました。写真の窓に取り付けている大きな筒状の機械が、気密測定に使う送風機です。室内の空気を外へ排出して、お家にどれくらいの隙間があるのかを測ります。旭ホームズでは、建てるお家すべてで気密測定を行い、性能を数値で確認しています。今回は、気密測定の重要性と測定のポイントをまとめました。
気密測定とはどんな測定でしょうか
気密測定は、お家全体にどれだけ隙間があるかを調べる測定です。結果は「C値(相当隙間面積)」という数値で表します。床面積1㎡あたりに何㎠の隙間があるかを示す値で、数字が小さいほど隙間が少なく、気密性能が高いお家ということになります。
測定では、窓に取り付けた送風機で室内の空気を外へ出し、室内と屋外の間に気圧の差をつくります。そのときに隙間から入ってくる空気の量と気圧の差を測定器で記録し、お家全体の隙間の大きさを計算します。断熱性能を表すUA値は図面から計算する数値ですが、C値は現場で実際に測ってはじめて分かる数値です。
気密性能が大切な3つの理由
① 断熱性能をしっかり発揮させるため
どれだけ断熱材を厚くしても、隙間があればそこから暖かい空気が逃げ、冷たい外気が入ってきます。断熱と気密はセットで考えることが大切です。気密性能が高いと、冬は足元まで暖かく、夏は冷房が効きやすいお家になります。
② 計画換気を正しく働かせるため
高気密高断熱のお家では、換気システムで計画的に空気を入れ替えています。隙間が多いと、空気は換気の経路ではなく近くの隙間から出入りしてしまい、お家全体の空気がうまく入れ替わりません。きれいな空気環境を保つためにも、気密性能が欠かせません。
③ 壁の中の結露を防ぎ、建物を長持ちさせるため
冬場、室内の暖かく湿った空気が隙間から壁の中に入ると、冷えた部分で結露することがあります。壁の中の結露は、カビや木材の劣化の原因になります。隙間を少なくすることは、住み心地だけでなく建物の耐久性を守ることにもつながります。
気密測定のポイント
① 工事中と完成時の2回測る
気密測定は、完成時だけでなく工事の途中にも行うことをおすすめしています。断熱・気密工事が終わり、壁をふさぐ前に測定すれば、隙間が見つかったときにその場で補修できます。完成してからでは手直しが難しいため、工事中の測定はとても大切な工程です。
② 数値だけでなく、隙間の場所を確認する
測定中は室内が減圧された状態になるので、隙間があると空気が入ってくるのが分かります。コンセントまわりや配管の貫通部、サッシまわりなど、隙間ができやすい場所を手で確かめながら確認します。こうした確認の積み重ねが、次の現場の施工品質の向上にもつながっています。
③ 測定結果を記録として残す
測定結果は報告書として記録に残し、お施主様にもお渡ししています。目に見えない性能を数値で示すことは、お施主様の安心と、私たちのつくり手としての責任につながると考えています。
まとめ
気密性能は、完成したお家を見ただけでは分からない性能です。だからこそ、実際に測定して数値で確かめることが大切です。丁寧な断熱・気密施工と気密測定によって、冬暖かく夏涼しい、長く快適に暮らせる住まいづくりを進めていきたいと思います。気密測定の様子は見学会でもご覧頂けますので、気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。







