暖かいリビングから、寒い脱衣室へ


今日は、これからの季節に気をつけて頂きたい、お風呂まわりの寒さのお話です。
朝晩がだいぶ冷える様になってきました。
10月2日のブログでもお伝えしましたが、最近は中古住宅やご実家のリノベーションのご相談が増えていて、その中でよく伺うのが冬の寒さのお悩みです。
古いお家の冬というと、リビングの寒さに目が向きがちです。
ですが、私たちが気にしているのは、脱衣室やお風呂場、トイレの寒さの方です。
入浴中の事故は、11月から増えていきます

消費者庁によると、令和6年に浴槽の中で亡くなった方は7,776人で、そのうち7,363人、約95%が65歳以上の方でした。
原因のひとつとして挙げられているのが、暖かい部屋と寒い脱衣所・浴室の温度差による、急な血圧の変動です。
消費者庁の以前の資料では、こうした事故は11月から4月の冬の時期を中心に多く起きているとされています。
これからが、ちょうどその時期ですね。
対策として最初に挙げられているのは、入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく事と、温度計で部屋ごとの温度差を見える化する事でした。
脱衣室に温度計をひとつ置いてみるだけでも、リビングとの差がよく分かると思います。
『紡ぐ家』では、暖かいリビングから水まわりへ

私たちの会社で性能向上リノベーションをさせて頂いた広島市の素の家リノベ『紡ぐ家』は、大きな和室が2間あったお家を、開放的なLDKに変えました。
室内側の壁をすべて解体して、壁・床・天井・窓を断熱化し、断熱性能を表すUA値は1.23から0.50になりました。
UA値は、数字が小さいほど家の熱が逃げにくいという意味です。
間取りでは、玄関ホールや廊下など冷暖房しない場所を小さくして、暖かいリビングから水まわりやトイレ、階段へ行ける様にしています。
LDKを大きく取る事で、小さなエアコン1台で広い空間を冷暖房できる計画です。
寒い廊下を通らずにお風呂へ向かえる事も、温度差を小さくするための工夫のひとつです。
西区の『風薫る家』では全館空調を採用し、UA値は改修前の1.7から0.6になりました。
お風呂だけ新しくしても、温度差は残ります

浴室を新しくしても、その手前の脱衣室や廊下が寒いままだと、温度差はなかなか小さくなりません。
脱衣室に小さな暖房機を置く方法もありますが、家全体の断熱が弱いと、暖めた熱が外へ逃げやすくなります。
ただ、性能向上リノベーションは壁や床を開けて断熱を入れ直すので、工事の範囲が広くなり、費用も期間もかかります。
『紡ぐ家』でも、2階は既存の窓を活かして内側に2重窓を付け、費用を抑えています。
それから、新築で使っている床下エアコン「はるかぜ」は、リフォームでは採用できません。
リノベーションの場合は、今あるお家の間取りや構造を見ながら、エアコンの置き場所や部屋のつなげ方で暖かさを考えていく事になります。
どこまで手を入れるかは、お家ごとに答えが違うので、現地を見せて頂きながら一緒に考えていきたいと思います。
今のお家やご実家の脱衣室・トイレの冷えが気になっている方は、ぜひお問合せ下さい。
寒くなる前のこの時期に、ひとつひとつ丁寧にご相談をお受けしていきたいと思います。







