2025年10月14日

全館空調の仕組みとは|種類ごとの特徴とメリット・デメリット

  • コラム
全館空調の仕組みとは|種類ごとの特徴とメリット・デメリット

全館空調とは、家全体を快適な温度に保つための空調システムです。一般的なエアコンが設置された部屋のみを冷暖房するのに対し、全館空調はリビングや寝室だけでなく廊下や洗面所まで含めて温度を調整できます。

本記事では、全館空調の仕組みや種類、専用エアコンと市販エアコンを使った場合の違いについて詳しく解説します。導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

全館空調はどんな仕組み?

全館空調とは、冷暖房で家の中全体の室温を均一に保てるようにコントロールする仕組みのことを指します。一般的なエアコンが設置された部屋だけを冷暖房するのに対し、全館空調はリビングや寝室はもちろん、廊下や洗面所などを含めて快適な室温に整えられるのが特徴です。

ただし、戸建て住宅においては空気環境に関する明確な規制や基準が設けられていないため、「全館空調」の定義はメーカーごとに異なります。実際にどの範囲まで空調が行き届くのか、どの程度の温度や湿度を維持できるのかは、導入するシステムによって違いが出るでしょう。

全館空調システムの種類

全館空調システムの種類

全館空調にはいくつかの種類があり、設置場所や仕組みによって特徴が異なります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、ライフスタイルや住まいの構造に合わせて選ぶことが大切です。ここでは代表的な4つの方式を紹介します。

  • ダクト方式
  • 床下エアコン方式
  • 壁掛けエアコン方式
  • パネル方式

ダクト方式

ダクト方式は、小屋裏や天井裏に空調機器を設置し、ダクトを通して各部屋の吹き出し口から冷暖風を送る仕組みです。家全体をムラなく快適な温度に保ちやすいという特徴があります。

天井からの送風によりエアコンを設置する必要がなく、インテリアを損なわない点が魅力ですが、導入時の初期費用が高額になりやすく、定期的にダクトの清掃や点検が必要になります。

床下エアコン方式

床下エアコン方式は、床下の基礎部分を断熱し、蓄えた暖気を輻射熱やガラリを通じて家全体に行き渡らせる方法です。

床下エアコン方式は、床からじんわりと温まる暖房効果を得られます。全館空調として活用する場合は、床下に暖房用のエアコン、小屋裏に冷房用のエアコンを組み合わせるケースが多いです。

旭ホームズでは床下エアコン『はるかぜ』を提供しており、ヒートポンプ式の機器を採用することで省エネルギーな冷暖房を実現しています。

床下エアコン『はるかぜ』について詳しくはこちら>

壁掛けエアコン方式

壁掛けエアコン方式は、1台のエアコンの能力を活用し、各部屋に通風口を設けて冷暖風を送るシンプルな仕組みです。

初期費用が比較的安く、導入しやすい点が魅力ですが、家全体の温度を均一に保つことは難しいというデメリットがあります。

パネル方式

パネル方式は、室内の壁に冷温水が循環するパネルを設置し、パネルからの輻射熱によって家中の室温を調整する仕組みです。送風ではなく放射熱で空調するので、エアコンの風が苦手な方に向いているでしょう。

自然な体感温度の変化が得られる一方で、初期費用は高額になる傾向があります。また、壁の構造に手を加える必要があるため、施工やメンテナンスが難しい点には注意が必要です。

関連記事:全館空調で後悔する理由とは?導入後に後悔しないためのポイントを徹底解説

全館空調システムで使用されるエアコンは主に2つ

全館空調システムで使用されるエアコンは主に2つ

全館空調システムに使用されるエアコンは、大きく分けて「専用のエアコン」と「市販のエアコン」の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶかによって使い勝手やコストが大きく変わります。

導入を検討する際には、住まいの快適性だけでなく、予算やメンテナンス性を考慮しましょう。ここでは、専用のエアコンと市販のエアコンを使った場合のメリット・デメリットについて紹介します。

専用のエアコンを使った場合

専用エアコンを利用した全館空調は、メーカーごとに提供する機能に違いはありますが、快適性を高める工夫が多く盛り込まれています。

たとえば、部屋ごとに温度を細かく設定できる機能や、室内の人数を感知して自動的に温度を調整する機能が備わっている場合があります。さらに、長期保証が付いているケースもあり、安心して長く使える点が魅力です。

一方で、専用エアコンは初期費用や交換時のコストが高くなる傾向があります。また、メンテナンスが市販の製品に比べて複雑になりやすいのがデメリットです。

市販のエアコンを使った場合

市販のエアコンを活用した全館空調は、導入コストを抑えやすく、家計への負担が少ないのが大きなメリットです。

また、普段から馴染みのある操作方法で使えることから、誰でも簡単に扱える安心感があります。さらに、市販エアコンが持つ便利な機能をそのまま全館空調に活用できる点も魅力です。

ただし、部屋ごとに細かい温度設定ができない、自動で温度を調節する機能が備わっていないなどのデメリットがあり、快適性の面では専用エアコンに劣る可能性があります。

旭ホームズの全館空調システム

全館空調を検討する際には、システムの種類について把握するだけでなく、家全体が季節ごとにどのくらい冷暖房の負荷を受けるのかを計算することが重要です。旭ホームズでは、壁掛けエアコンや床下エアコンなど、どちらを採用しても建物全体の負荷計算から行い、全館空調システムになるよう設計しています。

なかでも床下エアコン『はるかぜ』は、夏は冷気が上から下へ流れる特性を利用し、1階は床下から、2階は天井から効率的に冷気を届けることで、暑い時期でも家中を快適に保てます。冬は床下からの輻射熱により、まるで床暖房のような暖かさを得られるのも大きな魅力です。

こうした空調システムの性能を支えているのが、旭ホームズならではの高断熱・高気密の施工技術です。建物の性能と空調設計を組み合わせることで、少ない冷暖房機器で効率よく家全体を快適に保てる住まいづくりを実現しています。

旭ホームズの床下エアコンについて詳しくはこちら>

広島で新築・リフォームをするなら旭ホームズへ

広島で全館空調システムを導入するなら旭ホームズへ

木の家が持つ素材や素地を生かし、その土地の持つ要素を生かして設計し、末永く素晴らしい暮らしができる家づくり。それが旭ホームズのこだわりです。

広島近郊で、高断熱・高気密な注文住宅をお考えの方や、性能向上リノベーションを検討されている方は、ぜひ一度、旭ホームズのモデルハウスへお立ち寄りください。

所在地〒731-5101広島県広島市佐伯区五月が丘2丁目8
定休日日・祝・水
※事前のご予約があればご見学はいつでも可能です。
※お休みの3日前までのご予約をお願いいたします。

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