2025年9月19日

全館空調システムの後付けはできる?新築時の導入がおすすめの理由とは

  • コラム
全館空調システムの後付けはできる?新築時の導入がおすすめの理由とは

全館空調は家全体を均一な温度に保ち、快適な住環境を実現するシステムです。しかし、既存住宅に後付けする場合は工事規模や費用、住宅性能の条件など多くの課題があります。

本記事では、全館空調の後付けにおけるデメリットや注意点、新築時に導入するメリットについて詳しく解説。さらに、広島で全館空調システムの導入を検討している方に向け、旭ホームズの床下エアコンを採用した全館空調システムをご紹介します。

全館空調は後付けできるのか

全館空調は、家全体の空調を一括で調整できるシステムで、新築時に導入されることが一般的です。住宅に後付けで設置することは物理的に可能ではありますが、現実的には多くの課題があり、慎重な判断が求められます。

まず、全館空調にはいくつか種類がありますが、家全体にダクトを張り巡らせて空調を調節する場合、天井や壁、床下にスペースを確保しなければなりません。既存住宅に後付けするのであれば、ダクトのために天井や壁を解体する必要があり、工事規模が非常に大きくなるでしょう。

また、全館空調は住宅が高断熱・高気密であることが前提のシステムです。断熱性や気密性が不十分な住宅に全館空調システムを導入すると、効率的に稼働しない可能性があります。そのため、新築時の導入以外で全館空調の後付けを比較的検討できるとすれば、断熱工事を伴うような大規模なリノベーションを実施するタイミングが良いでしょう。

とはいえ、全館空調の効果を最大限に引き出したい場合は、やはり新築時に導入するのがおすすめです。後付けは不可能ではありませんが、工事の規模や費用、住宅性能の条件などを見極めたうえで検討するようにしましょう。

全館空調を後付けするデメリット

全館空調を後付けするデメリット

全館空調の後付けは不可能ではありませんが、実際には多くのハードルがあります。ここでは、全館空調を後付けする際に考えられるデメリットを紹介します。

全館空調の導入自体が難しい場合がある

全館空調システムには、家全体に設置したダクトを通して冷暖風を送る方式や、床下にエアコンを設置しガラリ(通気口)から冷暖風を送る方式などがあります。しかし、いずれの方式であっても既存住宅に後付けで導入する場合は、天井裏や壁の中、床下などを解体して施工しなければなりません。

大規模な工事が必要になるのはもちろん、解体する工事内容によっては気密処理などが難しいケースがあり、全館空調の性能が十分に得られないおそれがあります。結果として、全館空調の導入自体が現実的ではなくなる場合があるでしょう。

工事費用が高くなる

全館空調を後付けする場合、単純に空調設備を設置するだけでなく、ダクトの設置や断熱性・気密性向上の工事を同時に行う必要が出てきます。そのため、工事費用が大幅に膨らんでしまうことも珍しくありません。

一般的なルームエアコンの追加設置であれば10~15万円程度で済みますが、全館空調システムを後付けする場合は大規模なリノベーションを行うほどの費用が必要になります。さらに、工事の間は生活に制限がかかってしまう点もデメリットです。

全館空調を後付けで導入する場合は、費用対効果を十分に確認し、新築や大規模リフォームのタイミングと比較して判断しましょう。

全館空調を後付けする際に気をつけておくこと

全館空調を後付けする際に気をつけておくこと

全館空調は住宅の構造や断熱性能との相性などが重要であるため、基本的には新築時に導入するのがおすすめです。しかし、中には「リフォームの際に全館空調を導入したい」「どうしても後付けで導入したい」という方もいらっしゃると思います。

では、全館空調を後付けする際に注意しておくべきポイントとは何なのでしょうか?ここでは、全館空調を後付けする際に必ず気をつけておきたい内容についてまとめていきます。

必ず断熱性能を確保する

全館空調を後付けする際に気をつけたいのが、住宅の断熱性能と気密性能を十分に確保することです。全館空調は家全体の空気を循環させ、室内を一定の温度に保つシステムですが、断熱性能や気密性能が低い住宅では冷暖房の効果が得られにくくなります。

また、工事で壁や天井を解体する場合、その状況や施工方法によっては気密工事の精度が変わります。工事をすることで、結果的に気密性能が低下してしまうおそれがある点に注意が必要です。

なお、断熱性能が向上すれば、壁掛けエアコンを上手に活用して、家全体の空調管理を効率的に行うことが可能になります。断熱性能の確保は、快適な住環境づくりのために欠かせないポイントだといえるでしょう。

メンテナンス費を考慮する

全館空調は、一台の大型設備で家全体の温度を一定に保つ仕組みのため、定期的なメンテナンスが欠かせません。たとえば、フィルター清掃や交換、ダクト内部の洗浄、システム全体の点検など、専門業者による作業が必要になります。

メンテナンス費用は導入時の工事費用とは別に発生し、一般的な壁掛けエアコンのメンテナンス費用に比べると高額です。長期的に考えるとランニングコストがかさむ点に注意しましょう。

また、全館空調の使用頻度や住宅の環境によって、メンテナンスの頻度や費用は変動します。特にほこりやカビが発生しやすい環境ではメンテナンスの回数が増え、その分費用がかかります。後付けで全館空調を導入する際は、初期費用だけでなく、将来的なメンテナンス費用をあらかじめ把握し、トータルコストを考慮したうえで検討しましょう。

関連記事:全館空調で後悔する理由とは?導入後に後悔しないためのポイントを徹底解説

全館空調の導入は新築時がおすすめ

全館空調は、新築住宅の設計段階で導入を検討するのがおすすめです。建築前から計画に組み込むことで、空調機器やダクトの配置を最適化できるほか、天井や床下のスペースを有効に使えます。

さらに、断熱性能・気密性能を確保しやすく、全館空調の効果を最大限に引き出せます。冷暖房の効率が高まり、部屋ごとの温度ムラを抑えて、一年を通じて快適な室内環境を実現しやすくなるでしょう。結果として、後付けするよりも導入コストや工期を抑えられ、高い性能を確保できるはずです。

広島近郊で全館空調の導入を検討されている方は、旭ホームズにご相談ください。旭ホームズの床下エアコンを採用した全館空調は、床下空間を利用して家全体に暖気や涼気を効率よく循環させるシステムです。部屋ごとの温度差を抑え、夏や冬でも快適な住環境を作り出します。

旭ホームズは高断熱・高気密の施工技術に定評があり、全館空調の効果を最大限に引き出す住まいづくりを得意としています。30〜40坪弱の住宅であれば1台の機械で空調が可能で、初期費用を抑えつつ経済的な運用が実現できるでしょう。

旭ホームズの床下エアコンを採用したシステムは、快適性と経済性の両面で優れた選択肢となります。これから家を建てる方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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広島で全館空調システムを導入するなら旭ホームズへ

広島で全館空調システムを導入するなら旭ホームズへ

木の家が持つ素材や素地を生かし、その土地の持つ要素を生かして設計し、末永く素晴らしい暮らしができる家づくり。それが旭ホームズのこだわりです。

広島近郊で、高断熱・高気密な注文住宅をお考えの方や、性能向上リノベーションを検討されている方は、ぜひ一度、旭ホームズのモデルハウスへお立ち寄りください。

所在地〒731-5101広島県広島市佐伯区五月が丘2丁目8
定休日日・祝・水
※事前のご予約があればご見学はいつでも可能です。
※お休みの3日前までのご予約をお願いいたします。

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