はじまりはご自宅の雨漏りのご相談から。
そこからじっくりと対話を重ね、新築の建て替えへと進んだお家づくりでした。
最初は不安も大きかったかと存じますが、ひとつひとつ課題をクリアにし、いつしか毎回の打合せがスタッフにとっても待ち遠しく楽しい時間となりました。
暮らしのテーマは「三世代が心地よく繋がる二世帯住宅」。
お孫様からご祖父母様まで、ご家族全員が安心して暮らせる安全性はもちろん、それぞれのプライベートな居場所と、気兼ねなく集まれる共用空間のバランスを大切に整えました。
デザインの軸となったのは、奥様がお好みの「アメリカンビンテージ」の格好よさと、「和」の心地よさ。
キッチンの天井にあしらったレッドシダーやダイニングの化粧梁が存在感のあるアクセントとなり、ビンテージな雰囲気を醸し出す一方で、畳の小上がりや簾戸といった繊細な和の意匠が心安らぐ居心地の良さを添えています。
お互いのプライバシーを尊重しながらも自然と会話が生まれる間取りに、豊かな素材感とやわらかな自然光が溶け込む、心地よく味わい深い二世帯住宅となりました。
外観
外壁には、ガルバに見立てたサイディングを採用。塗装仕上げとすることで、理想の色で仕上げることができました。 また、玄関までのアプローチをスロープとすることで、段差を無くし、バリアフリーに配慮したやさしい設計としました。

LDK
レッドシダー仕上げの天井と化粧張りを設置することで、木のぬくもりを感じられ、家族が自然と集まり寛げる心地よい居場所となりました。 ダイニングには特注の造作机と、現場造作の小上がりを設置しています。
小上がりと収納
ダイニングテーブルを囲むようにレイアウトされた、L字型の小上がりスペース。 ダイニングチェアの役割を果たしながら、下部にはたっぷり入る引き出し収納を確保しています。
ダイニング
造作机は、普段は4~5人掛け、折れている部分を伸ばすと、最大7人まで利用できるつくりとなっています。窓際の畳スペースは、日差しを感じながら寝そべったり読書を楽しんだりと、ご家族が思い思いにリラックスできるとっておきの居場所です。 また、畳の下には隠れ収納もあります。
玄関
玄関に一歩足を踏み入れると、鮮やかなターコイズブルーのタイルが爽やかにお出迎え。サイドには靴の脱ぎ履きを快適にする腰掛けと手すりを設け、美しさと使いやすさを両立しました。廊下の奥に覗く、柔らかな曲線を描く半円の垂れ壁が、空間に可愛らしいアクセントを添えています。
洗面とトイレ
アーチを描く垂れ壁の先には洗面とトイレを配置。洗面はホールに面した独立設計とすることで、入浴中も気を遣わずに使用できます。お手入れが楽なハイバックボウルにアイカのカウンター、3方にタイルを組み合わせ、おしゃれに仕上がりました。 トイレの床はヘリンボーンのクッションフロア、壁は黄色とグレーのクロスを合わせたお気に入りの空間に。クロスの継ぎ目に用いた真鍮色の見切材もこだわりポイントです。

脱衣室
脱衣室は白を基調とした、清潔感のあるシンプルな空間に。洗濯機横には洗剤やタオル類を収納できるよう可動棚を設置しました。さらに物干しバーを設置することで、洗濯機から取り出してその場ですぐに干せる家事ラク空間となりました。
簾戸
ご祖父母様のお部屋には、簾戸を設置。外からの光をやわらかく取り込み、空間に涼やかな風情をもたらします。使わない時期は壁の中にすっきりと収めることができ、季節や生活に応じた柔軟な使い分けが可能です。
階段
階段には床材に合わせたグレー塗装の段板、壁づけ手すりはtoolboxの木と鉄の手すりを採用し、シンプルでぬくもりのある仕上がりとなりました。段板にはグレーの滑り止めを設置し、安全にも配慮しています。

書斎とウォークインクロゼット
寝室の一角に設けたデスクスペースと、それに隣接するウォークインクロゼット。デスク横には書類の整理に便利な固定棚を設けました。 サイドに添えた小窓から心地よい光が差し込み、コンパクトながらも開放感を感じられる工夫を施しています。

小上がり上の窓
リビングの高窓の向こうには、近隣の公園が魅せる鮮やかな木々の緑。ご家族が日常を過ごす何気ない空間の中に、ふと視線を上げれば自然を感じられる窓を設置しました。外からの視線を避けつつ、心地よい光と緑が溶け込み、日々の暮らしをより豊かに彩ってくれます。








