上がる原油価格

中東情勢の悪化が私たちの暮らしにも少しづつ影響を与えてきています。
今週の広島県内のレギュラーガソリンの平均価格は160円となり、前の週から3円近く上昇しました。
石油情報センターによりますと、今週の広島県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は1リットルあたり160円で、前の週から2.8円上昇しました。
先月28日、アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃が始まって以降、先週2日の県内のガソリン価格は前の週から1.5円の値上がりしました。
今週はさらに上げ幅が増え、2.8円の値上がりになるというニュースがありました。
原油価格上昇が建築業界に与える影響を考えてみました。
原油価格上昇が建築業界全体に与える影響
原油価格は、建築業界と非常に密接な関係を持っています。建築物そのものに石油が使われているというよりも、材料製造・輸送・施工エネルギーなど多くの工程で石油由来のエネルギーが使われているためです。そのため原油価格が上昇すると、建築業界全体のコスト構造や市場動向に大きな影響を与えることになります。ここでは、建築業界全体への影響を主に3つの観点から整理します。
① 建築資材価格の上昇
原油価格が上昇すると、最初に影響を受けるのが建築資材の価格です。
多くの建材は石油製品、あるいは石油をエネルギーとして製造されています。
代表的な例としては次のようなものがあります。
- 断熱材(ポリスチレンフォーム・ウレタンなど)
- 塩ビ配管や樹脂製建材
- 塗料、防水材、接着剤
- ビニールクロス
- 合成樹脂系外装材
また、石油化学製品以外の材料でも影響を受けます。例えば、鉄鋼やアルミ、セメントなどは製造時に大量のエネルギーを消費するため、エネルギー価格の上昇はそのまま材料価格の上昇につながります。
この結果、住宅だけでなく、マンション・商業施設・公共建築など、あらゆる建築物の建設コストが上昇する要因となります。
② 輸送コストの増加
建築業界は、非常に物流依存度の高い産業です。
木材、鉄骨、コンクリート、建材などは多くの場合、工場から現場までトラックで運搬されます。また、生コンクリートのように製造後すぐに運ばなければならない材料もあります。
原油価格が上昇すると、ガソリンや軽油の価格も上昇するため、
- 建材輸送費
- 重機の燃料費
- 現場への資材搬入コスト
などが上昇します。
この輸送コストの増加は、材料価格の上昇と組み合わさることで、建築全体のコストを押し上げる要因となります。
③ 建設コスト上昇による建築計画への影響
原油価格の上昇によって建設コストが上昇すると、建築計画そのものにも影響が出ます。
例えば
- 建築計画の延期
- 建設規模の縮小
- 設計変更によるコスト調整
などが起こることがあります。
特に大規模な建築プロジェクトでは、材料費や工事費の変動が総事業費に大きく影響するため、資材価格の上昇が続く場合は事業採算の見直しが行われるケースもあります。
その結果、建築着工数が減少する可能性もあり、住宅、マンション、商業施設、公共建築など建築市場全体の動向に影響を与えることになります。
まとめ
原油価格の上昇は、建築業界に対して次のような構造で影響を与えます。
原油価格上昇
→ 建材製造コスト増加
→ 輸送費・施工エネルギーコスト増加
→ 建設コスト上昇
→ 建築計画や着工数への影響
建築業界は、多くの材料や物流、エネルギーに依存している産業です。そのため原油価格の変動は、住宅だけでなく、オフィスビル、マンション、商業施設、公共建築など、建築業界全体のコスト構造に影響を与える重要な要因といえます。
原油価格の動向は、今後の建築費や建築市場を考えるうえで、常に注目しておくべき重要な指標の一つです。
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経済情勢はびっくりするほど変化してきているので、新築やリフォーム・リノベーション共に地に足の着いたご提案をしていきたいと思います。








