グラスウールは丁寧な施工が必要です
グラスウール断熱材を施工する際の注意点
性能を引き出すために欠かせない3つのポイント
住宅の断熱材として長年使われているグラスウールは、正しく施工されれば高い断熱性能とコストパフォーマンスを発揮します。
中でも袋に入っていないグラスウールは、納まりの自由度が高く、細かな部分まで対応しやすい一方で、施工品質がそのまま性能差として現れやすい断熱材でもあります。
袋入りグラスウールと違い、防湿層や形状保持を職人の施工に委ねる割合が大きいため、注意点を理解せずに施工すると、断熱欠損や結露、気密低下といった問題につながります。
今回は、袋に入っていないグラスウールを施工する際に特に重要となる注意点を3つにまとめて解説します。

注意点① 隙間・たるみ・欠損を絶対につくらない
裸のグラスウール施工でも重要なのが、断熱材を隙間なく、たるみなく充填することです。
グラスウールは内部に空気を抱き込むことで断熱性能を発揮しますが、柱や間柱との間に隙間ができると、その部分が熱の通り道(熱橋)となり、性能が大きく低下します。
特に注意が必要なのは以下のポイントです。
- 柱・梁まわりの欠き込み部分
- コンセントボックスや配管まわり
- 天井・床との取り合い部
これらの部分は、断熱材を無理に押し込んだり、逆に小さくカットしてしまうと、断熱欠損が生じやすくなります。
グラスウールは押しつぶしてしまうと設計通りの性能が出ません。厚みを確保したまま、空間にぴったり収めることが基本となります。
注意点② 防湿層を確実に設け、結露リスクを防ぐ
袋に入っていないグラスウールを使う場合、防湿層は別途施工する必要があります。
この防湿層の施工精度が低いと、内部結露のリスクが一気に高まります。
特に冬場は、室内の暖かく湿った空気が壁体内へ侵入し、冷たい外気側で結露を起こします。
これが繰り返されると、
- グラスウールの性能低下
- 木材の腐朽
- カビの発生
といった深刻な問題につながります。
防湿層施工で重要なのは、
- 継ぎ目を重ね、連続した気密処理を確実にすること
- コンセントや配線貫通部を途切れさせないこと
- 天井・床との連続性を確保すること
単にシートを張るだけでは不十分で、「連続した防湿・気密層」を意識した施工が必要です。

注意点③ 気密施工とセットで考える
袋に入っていないグラスウールは、気密性能と切り離して考えることができない断熱材です。
いくら断熱材を丁寧に入れても、室内外の空気が自由に行き来できる状態では、本来の性能は発揮されません。
気流が壁体内を通ると、
- 断熱材の中を空気が動く
- 表面温度が下がる
- 結露リスクが高まる
といった悪循環が起こります。
そのため、
- 防湿気密シートの連続施工
- 貫通部の気密処理
- サッシまわり・床勝ち天井の納まり確認
など、気密を前提とした断熱施工が欠かせません。
裸のグラスウールは「施工が簡単」と思われがちですが、実際には最も施工管理が求められる断熱材の一つと言えます。

まとめ:グラスウールは「基本を守る」ことで性能を発揮する
袋に入っていないグラスウール断熱材は、正しく施工すれば非常に優れた断熱材です。
しかしその反面、施工の丁寧さがそのまま住まいの快適性や耐久性に直結します。
- 隙間・たるみをつくらない
- 防湿層を確実に施工する
- 気密と一体で考える
この3つの基本を守ることが、グラスウールの性能を最大限に引き出すポイントです。
見えなくなる部分だからこそ、確かな施工品質が、長く快適に住み続けられる住まいを支えます。
そんな断熱材の施工品質を現地で確認できる見学会があります。
ぜひ断熱材施工のポイントを現場でご覧になってみて下さい。









