中古住宅を購入して性能向上リノベーションの可能性

不動産価格の高騰や建築資材、人件費の高騰で住宅の購入費用は上昇傾向が止まりません。
先日も現在メーカーさんから値上げの通達がきました。
年に2回ほど値上がりしていて年間3割程度値上がりしているメーカーさんもいらっしゃいます。
土地の価格も高騰していて土地を購入して新築の戸建て住宅を建築するにはかなりのコストが必要な時代になっています。
特に広島市は平地の場所が少なく、街中は当然ですが市内からアクセスの良い団地も土地のコストは上昇傾向です。
ですが人口減で家は余っており、良質な住宅は流通しながら住み替えていく時代に入ってくると思います。
先日の日経新聞の記事でも中古住宅の流通に関する記事がありました。
今後の中古住宅の流通促進に関しての動向をまとめてみましたので参考にして下さい。
中古住宅の流通促進に関して、今後の日本の動向は以下のような方向性が見込まれています
中古住宅流通促進の今後の流れ(2025年以降)
1.政府の政策強化と制度整備
- 住宅ストック活用へのシフト:新築中心から「良質な中古住宅を長く使う」社会への転換が進行中
- 建物評価制度の改善:築年数だけで価値がゼロになる慣行を見直し、性能や維持管理状況を反映した評価へ
- インスペクション(住宅診断)の普及:安心・安全な取引のため、既存住宅の検査ガイドラインが整備され、信頼性向上が図られている
2.市場の変化と消費者意識の変容
- リノベーション物件の需要増:リノベ済み中古住宅が「手間なく安心して住める選択肢」として人気
- 購入層の多様化:若年層だけでなく、単身者やシニア層にも中古住宅の選択が広がっている
- 「普通の家」志向の強まり:理想の住まい像が希薄化し、安心・定番・手間の少ない物件が好まれる傾向
3.空き家対策と地域活性化
- 空き家再生の促進:建築基準法改正や4号特例縮小により、空き家の利活用が進む見込み
- 個人住宅の賃貸流通支援:空き家の賃貸活用を促すガイドライン整備により、流通の選択肢が拡大
4.デジタル化と情報整備
- 不動産情報ストックシステムの構築:分散していた情報を集約し、宅建業者や消費者が効率的に物件情報を取得できる環境づくり
広島県内でも空き家率が高く、地域によってはリノベーション向きの物件やインスペクション付き物件の流通が活発化しています。
今後は以下の点に注目すると良いでしょう
- 地元自治体の空き家バンクや補助制度(例:リフォーム補助、移住促進)
- 中古住宅購入時のインスペクション対応可否と瑕疵保険の有無